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2025.09.05

EmendoBio社の契約拡大に関する補足説明

2025年9月4日にお知らせいたしましたEmendoBio社がAnocca社とのライセンス契約の対象を拡大したことに関して、その意義などを補足説明いたします。


Q. 今回の契約拡大の目的は何ですか?

A. 今回の契約拡大では、2024年3月に締結した非独占的ライセンス契約で、EmendoBio社のOMNI-A4™ヌクレアーゼを用いてAnocca社がゲノム編集する標的遺伝子の範囲を拡張することが可能となります。
この契約拡大により、Anocca社はより多様かつ強力なTCR-T細胞療法の開発が可能となり、固形がんを中心とする適応症の拡大が期待されます。


Q. 今回の契約拡大により、EmendoBio社のライセンス活動が制約されることはありませんか?

A. 今回の契約拡大でライセンス活動が制約されることはありません。
今回の契約拡大でも、非独占的ライセンスであることに変わりなく、EmendoBio社は今後も自由にライセンス交渉を進めることができます。


Q. Anocca社の研究開発状況はどうなっていますか?

A. EmendoBio社とのライセンス契約以前より開発を進めていた進行膵臓がん患者を対象としたANOC-001について、昨年11月に欧州医薬品庁に提出した臨床試験申請(CTA)が本年3月に承認されました。2025年8月には同臨床試験を実施するために約4億4,000万スウェーデン・クローナ(約68億円:15.5円/1スウェーデン・クローナ換算)の資金調達に成功したことを公表しています。
EmendoBio社のOMNI-A4™ヌクレアーゼを用いた製品は、これに続いて開発が進められることになります。


Q. 今回の契約拡大は、EmendoBio社にとってどのような意義があるのですか?

A. 自社のOMNI™ヌクレアーゼ技術の応用範囲拡大を実証するとともに、Anocca社の臨床試験の進展を通じて、OMNI技術の精度と安全性を市場に示す好機となると考えています。
とりわけAnocca社が対象としている固形がんは、全てのがんのうち約90%を占める(Cancers 2023: 15,1171より)ことから、市場規模の面でも大きなインパクトを期待できます。


Q. 今後のAnocca社との関係はどうなりますか?

A. EmendoBio社とAnocca社は、TCR-T療法の臨床開発を加速させ、治療困難な固形がんなど疾患の治療に新たな可能性をもたらすために長期的パートナーシップを継続する予定です。
今後も革新的ながん治療の開発に向けて、共同研究や追加ライセンスの可能性を模索していきます。

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