Allianceアライアンス
アンジェスでは、事業基盤を拡大し将来の成長を
実現するために、さらなるパイプラインの拡充に向けた
新規事業への展開に取り組んでいます。
ゲノム編集技術を用いた遺伝子治療の開発やマイクロバイオーム事業、診断事業(抗がん剤)
などの領域において資本提携先との協業を進めながら、事業化を進めています。
ゲノム編集
EmendoBio Inc.(米国)の連結子会社化
- 事業内容:
- 重篤な疾患や障害の原因となる細胞の遺伝子異変を修飾、除去することができるゲノム編集技術(OMNI遺伝子編集)の開発
- 提携内容:
- 2020年12月付で、連結子会社
ゲノム編集とは
ゲノム編集とは、特定の塩基配列(ターゲット配列)のみを切断する
DNA切断酵素(ヌクレアーゼ)を利用して、思い通りに遺伝子を改変する技術です。
- 懸念事項 -
爆発的に普及してきていますが、未だ医療で実用化に至っていない理由があります。
それは、狙ったところと違うところを切ってしまう“オフターゲット効果”が課題となっています…
オフターゲット効果低減のために、
●ゲノム内に標的配列に類似した配列がないか検索
●類似配列が存在する標的は避け、別の標的配列を探す


- Emendo社の技術(OMNI遺伝子編集技術)のすごいところ -
オフターゲット効果の回避

- 100%相補的でなければ切断しないヌクレアーゼを、標的配列ごとに迅速に作出する手法を開発
- DNA切断酵素の凡用性は損なわれるが、高度な特異性により安全性の向上に寄与
- ゲノム内に標的配列と似た配列が存在しても、それを切断することなく、標的配列の選択の自由が向上
Emendo社ではオフターゲット効果がない、
安全性の高いゲノム編集技術の確立と、医療への応用を目指している
マイクロバイオーム事業
MyBiotics Pharma社(イスラエル)との資本提携
- 事業内容:
- マイクロバイオーム研究開発
- 提携内容:
- 資本提携
マイクロバイオームとは
マイクロバイオームは、ヒト微生物叢のゲノムとそれが発現する遺伝子群および
微生物叢とヒトの相互作用を含む広い概念を表しています。
この微生物叢とヒトは共生しており、ヒトの身体は微生物叢との集合体といえます。
近年では生活習慣の変化がマイクロバイオームの生理状態の変化を誘導しそれが各疾患の増加に関係しているとの報告があり、
菌を活用して医療やヘルスケアに役立てるための研究が行われています。

診断事業(抗がん剤)
Barcode Diagnostics社(イスラエル)との資本提携
- 事業内容:
- 個々のガン患者に最も有効な抗がん剤を選択するための意思決定ツールとしてのバーコードナノパーティクルによる診断技術の提供
- 提携内容:
- 資本提携
診断技術の早期の実用化に向け、公益財団法人がん研究会と共同開発を開始
本共同研究では、がん研究会の持つ最先端の知見を活用し、Barcode社の診断技術の評価を行うとともに、
実用化に向けた実験的検討を進めることで、Barcodeの診断技術をいち早くがん治療に役立てることができるよう協力していく。
診断事業(抗がん剤)とは
現在の抗がん剤による、がん治療は…
現在の抗がん剤を利用するがん治療では、複数の抗がん剤を順に投与して効果を確認するため、
有効な抗がん剤を選定するために時間が要するのが課題とされている。

患者への最適な抗がん剤の選択(Barcode社)
バーコード社は、多種類の抗がん剤をごく少量ずつ一度に投与して、短時間(72時間以内)で、個々の患者ごとに
最も有効な抗がん剤を選択するバーコードナノパーティクルを用いた診断ツールを開発している。
