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2021.02.26

資本提携先のMyBiotics社の新たな取り組みのご紹介

2021年2月17日、アンジェスが資本提携しているイスラエルのMyBiotics社は、スイスのFerring Pharmaceuticals(以下、Ferring社)とその傘下にあるRebiotix Inc(以下、Rebiotix社)と共同で、マイクロバイオーム(微生物叢)をベースとした、女性の膣内感染症である細菌性膣炎の治療薬を共同開発することを発表しました。

https://mybiotics-pharma.com/ferring-rebiotix-and-mybiotics-collaborate-to-develop-live-microbiome-based-therapeutics-in-reproductive-medicine-and-maternal-health/


細菌性膣炎とは、もともと体内にいる細菌が異常に増殖して膣内で炎症を引き起こす病気で、主な症状は、おりものが増える、おりものの臭いがきつくなる、外陰部に痛みやかゆみ、熱感などです。
現在、細菌性膣炎は抗生物質で治療されており、膣のマイクロバイオームを乱す可能性があり、細菌性腸炎が治療後に再発することは、よくあることです。
MyBiotics社・Ferring社・Rebiotix社の3社は、世界をリードするマイクロバイオーム技術の専門知識を活用して、細菌性膣炎に新しい治療法をもたらし、より多くの人が健康的な家庭を築くことができるようにすることを目指しています。


MyBiotics社のCEO David Daboush氏は、今回の発表を受けて
「本日の契約は、生殖や妊娠を含む女性の健康のためのマイクロバイオータベースの治療法の分野で、Ferring社との長年の関係を発展させる重要なものです。
当社の革新的な生菌培養・送達・コロニー化技術である「MyCrobe」と、世界をリードするRebiotix社の開発経験を融合させ、女性のために貢献できることを楽しみにしています。Rebiotix社との提携は、Ferring社との提携の成功に基づいていますが、私たちは、オーダーメイドのマイクロバイオーム技術プラットフォームを通じて、患者さんに新しい治療法を提供することを目標に、この強固な関係を構築できることに興奮しています。」
と述べています。


※Ferring社とは?
https://www.ferring.com/
・本社:Chemin de la Vergognausaz 50, 1162 Saint-Prex, Switzerland
・CEO:Frederik Paulsen
・設立:1950年


※Rebiotix社とは?
https://www.rebiotix.com/
・本社:2660 Patton Road, Roseville, MN 55113, USA
・CEO:Lee Jones
・設立:2011年


<マイクロバイオームとは>
マイクロバイオームは、ヒト微生物叢のゲノムとそれが発現する遺伝子群および微生物叢とヒトの相互作用を含む広い概念を表しています。
この微生物叢とヒトは共生しており、ヒトの身体は微生物叢との集合体といえます。近年では生活習慣の変化がマイクロバイオームの生理状態の変化を誘導しそれが各疾患の増加に関係しているとの報告があり、菌を活用して医療やヘルスケアに役立てるための研究が行われています。
常在菌といわれる微生物叢が実は、ヒトの健康や疾患に深く関与していることが、次世代シーケンサーなどの分析技術の進歩により分かってきました。


微生物叢とヒトの相互作用



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