2020年9月 株主向け会社説明会質問に関する回答(2) 【新型コロナウイルスDNAワクチン関連 後編】
先月、株主様向けに会社説明会を行いました。
本ブログでは、会社説明会質問に関する回答(2)【新型コロナウイルスDNAワクチン関連 後編】と題して、株主の皆さまからいただいた質問とその回答を順次、レポート形式で紹介いたします。
※参考までに、会社説明会資料は下記リンクよりご覧ください。
https://www.anges.co.jp/ir/_pdf/2020_event200917_q7i6.pdf
■新型コロナウイルスDNAワクチン関連
Q:新型コロナウイルスDNAワクチンが実用化されたら、医療従事者や高齢者、株主などに優先的に投与していくのでしょうか?
A:新型コロナウイルスワクチンの優先接種をどうするかは、当局が決めることになりますので、当社からの回答は控えさせていただきます。
Q:新型コロナウイルスDNAワクチンの安全性や副作用の懸念はありますか?
A:ワクチンとは、感染症にかかると体の中で抗体などが作られ、新たに外から侵入する病原体を攻撃するという免疫のしくみを利用したものです。ワクチンを接種すると、実際には病気にかからなくても、その病気への免疫が出来て、病原体が体内に侵入しても発症を予防することが出来ます。
ワクチンは、健常者に予防接種として打つものですので、安全性に懸念があってはならないものです。
そのため、ワクチンの承認基準というのは非常に厳しく、現在、安全性や有効性を検証するために、臨床試験を進めております。なお、当社の新型コロナウイルスDNAワクチンは、製造工程で危険な病原体を一切使用しません。
当社は、2019年に世界初のプラスミド製剤による遺伝子治療用製品を実用化しましたが、プラスミド製剤で製品化までの規格や定義の条件を当局に認めてもらったのは当社が初めてです。DNA配列を組み込んだプラスミド自体は、よく使われる一般的な技術ですが、それを人に投与する医薬品にするまでのハードルを乗り越えてきました。この開発で培ったノウハウを活かしてコロナウイルスワクチンの開発を進めております。
Q:新型コロナウイルスDNAワクチンについて、100万人分の供給を予定しているとのことですが、生産量を増加する予定はありますか?
A:当社が進める新型コロナウイルスDNAワクチンは、タカラバイオ社やAGC Biologics社、Kaneka Eurogentec社、シオノギファーマ社に製造を担当していただいているため、当社からの回答は控えさせていただきます。
次回に続く。