AnGes

JP EN

PR BLOG広報ブログ

文字サイズ
2020.04.02

3月27日(金)会社説明会質疑応答レポート(2)

2020年3月27日(金)、アンジェス株式会社の会社説明会を行いました。

本ブログでは、会社説明会質疑応答レポート(2)と題して、会社説明会の質疑応答をレポート形式で紹介します。


[株主様からの質問]

最近、森下先生がテレビなどに出られていろいろ解説されているのを見て、株主として非常に嬉しく思っています。しかしながら、株の値段があまり上がらない。

昨年の株主総会の時は1,100円くらいまで株が上がった訳ですが、(HGF遺伝子治療用製品を)投与する患者数が少ないということで急激に株価が下がりまして、ショックを受けていたんですけれども、今回コロナ関連のニュースが出まして、非常に良いことだと思っているんですが、今日(3/27)は750円位。

たぶん投資家は、まだ(ワクチンが)出来ていないということだからかもしれませんが、何が株価を上げない原因となっているのか?ということと、もう一つ、アンジェスとして早く黒字になってもらいたい。この点でアンジェスの経営は大きく成長するのでしょうか?


[山田社長からの回答]

ご質問いただきありがとうございます。

今まさにご指摘いただいた株価の問題は、私共の大事な課題であることは間違いございません。昨年、本当に、株主様のご支援をいただいて上市に至ったという一つの節目の年でございました。そこで課題としては、今、(HGF遺伝子治療用製品は)仮承認の段階ですが、早く本承認をいただいて、本格的な運用を達成するということだろうと思ってございます。さらに、年が明けて、アメリカでの臨床試験が始まりました。FDAが、日本の臨床試験内容に極めて近い形となる新しいガイドラインを昨年出しました。これで日米の臨床試験は非常に近い形で評価いただけることになりました。アメリカの成功確度は従前より高いこと、そして、潰瘍の改善がアメリカでも大きなキーになるところですが、アメリカでは100万人規模の潰瘍の患者さんがいるということでございますので、日本に比べますと圧倒的に患者さんが多いということが言えます。ですので、株主さまのご質問にございますが、まずこのHGF(遺伝子治療用製品)が日米でしっかりと本格的に承認されてマーケットされた時点が、確実な黒字化となるポイントと考えています。もちろんその前に導出したり、ライセンスアウトしたり、あるいはマイルストーンがございます。承認が近づくにつれてマイルストーン収入が得られますので、場合によっては一時的に黒字化することもございますが、やはり株主さまもそして我々も求めているのは、販売した分の利益でしっかりと黒字化することと思ってございますので、早くそこまで到達できるように努力してまいりたいと思っています。

もう一つ、コロナウイルスは今どういう位置づけなのかという点でございますが、森下先生からもご紹介いただきましたように、この技術は最速でいけるということです。十分に一番手で承認いただく、あるいは実用化できるのは決して夢ではなく、私どもは出来る事業だと思ってございます。ただし、日本だけでもこういう状況ですので、まずはしっかりと日本の方々に向けてということが大事ではありますが、一方で、海外でもしっかりと導出できるだけのキャパを持つ、製造施設等々を確保することも大事だと思っております。そうすることで一つの事業として十分に機能するのではないかと思ってございます。ただ状況をしっかりと見極めながら判断してまいりたいと思っています。

今なぜ株価が700円台で上がらないのかというご質問でございますが、コロナに関してはつぶさに状況を報告しながら株主様にご理解いただきたいと思ってございます。例えば、抗体が出来ました、であったり、臨床を迎えました、と一歩一歩確実に進んでいくことによって、株価が上がるようになるのではないかと思っておりますし、株主の皆様もそれを望んでいるのではないかと思っておりますので、とにかく(コロナワクチンの開発を)早くやること、他社に負けないこと、を念頭に、森下先生のチームをインボルブ(巻き込む)しながら進めてまいりたいと思っていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

お問い合わせはこちら