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マイバイオティクス社がEIC Accelerator Pilotの資金援助先に選抜されました
アンジェス株式会社と資本提携をしている、マイクロバイオーム領域のパイオニアで、イスラエルのバイオテク企業である MyBiotics Pharma Ltd.(以下マイバイオティクス社)が、EIC Accelerator Pilot※1の資金援助先に選抜されました。https://ec.europa.eu/research/participants/portal/doc/call/h2020/eic-smeinst-2018-2020/1872627-eic_accelerator_list_selected_companies_20191009_en.pdfEIC Accelerator Pilotとは、市場創出の可能性を秘めた画期的なイノベーションを強力に後押しすることを目的として、高リスクだが潜在的な力を秘めた製品・サービスを開発する企業を支援するプログラムです。今回マイバイオティクス社が申請していた、あらゆる民族、年齢性別関係なく、さらに病気や慢性疾患の治癒や健康サプリや薬品としての目的など、世界初となる1人1人にパーソナライズされた腸内細菌を生成することを可能にする『MB Select』というプロジェクトが、専門家の厳正な審査を経て評価され、約200万ユーロの資金援助を受けることになりました。EIC Accelerator Pilotのプログラムには、EU加盟国又はHorizon2020※2の関連国に設立された営利目的の中小企業のみが参加できますが、今回は1,852社が参加し、そのうちの約4%である75社に対して総額2億7,800万ユーロ以上の資金を援助することが発表されました。また、75社のうちさらに有望だと判断された39社のプロジェクトが「助成金+出資金」形式での資金援助先として選ばれ、マイバイオティクス社の『MB Select』プロジェクトはその1つに挙げられています。※1:EIC Accelerator Pilotとは?European Innovation Council(EIC)※3のパイロットプログラムの一環として、トップクラスのイノベーター、起業家、および小規模企業を対象に、資金調達の機会を提供するスキームです。EIC Accelerator Pilotが資金を提供するのは、EU加盟国又はHorizon2020の関連国に設立された営利目的の中小企業のみと限られています。(イスラエルはHorizon2020の関連国)資金援助は、「助成金のみ」と「助成金と出資金」の2種類の形式で行っており、専門家の評価プロセスを経て、どちらの形式で資金援助するかが決まります。EIC Accelerator Pilotの予算総額は、2019~2020年で13億ユーロ超。※2:Horizon2020(ホライズン2020)とは?全欧州規模で実施される、研究及びイノベーションを促進するための枠組み計画です。2014年から2020年までの7年間を対象に総額800億ユーロ(日本円で約11兆円)が投じられるEU史上最大規模の資金援助制度で、資金には民間投資も含まれます。*各枠組み計画ごとのEUからの助成資金(予定)額・FP1(1984~1987):33億ユーロ・FP2(1987~1991):54億ユーロ・FP3(1990~1994):66億ユーロ・FP4(1994~1998):132億ユーロ・FP5(1998~2002):149億ユーロ・FP6(2002~2006):193億ユーロ・FP7(2007~2013):559億ユーロHorizon2020では、「卓越した科学基盤の強化」「産業技術におけるリーダーシップの発揮」「社会的課題への取り組み」の3つの柱を設定しています。世界最先端の研究課題から市民の日常生活に根差した社会問題に取り組む研究まで幅広い分野を網羅し、さらに研究成果をラボに留まらせず、イノベーターの着想を市場に結びつけるまでの過程をサポートしています。※3:European Innovation Council(EIC)とは?欧州委員会(European Commission)が、域内のイノベーティブな中小企業やスタートアップ企業に資金援助するために設立した組織です。研究開発段階にある技術のビジネスへの転換を資金面で後押しすることを目的として、2021年に正式に発足されます。2017年から試験運用を開始しており、2021年に正式に発足するまでの期間に合計27.3億ユーロの資金援助をおこなっていくとしています。ご参考・マイバイオティクス社本社: 10plaut st. Nes Ziona, israelCEO: David(Didi) Daboush, MSc, MBA設立: 2014年6月資本金及び資本準備金 約$1M(2017年12月末時点)事業内容 マイクロバイオームの研究開発・マイクロバイオームとはマイクロバイオームは、ヒト微生物叢のゲノムとそれが発現する遺伝子群および微生物叢とヒトの相互作用を含む広い概念を表しています。この微生物叢とヒトは共生しており、ヒトの身体は微生物叢との集合体といえます。近年では生活習慣の変化がマイクロバイオームの生理状態の変化を誘導しそれが各疾患の増加に関係しているとの報告があり、研究が盛んに行われています。
READ MOREEmendo社プレスリリースに補足情報です
2020年1月15日、米国現地時間6:00に、Emendo社からプレスリリースで発表がありました。本文の和訳はNEWS一覧にある通りですが、私たち広報が注目したのは、、、これまでお伝えしてきたEmendo社が持つ素晴らしい技術の名称が「OMNI™ nuclease」であることが公表されました。技術の詳細は今後改めて発表になると思いますが、これからこの名前に注目していきたいと思います。また、今回のEmendo社の発表をきっかけに、Emendo社のホームページに、山田社長がボードメンバーとして紹介されています。https://emendobio.com/about-us/最後に、今回のプレスリリースを受けて、山田社長からのコメントは下記のとおりです。■山田社長コメントアンジェスは、これからEmendo社とともに究極の遺伝子治療であるゲノム編集の領域で世界最高の技術を携えて世界中の患者さんの救済に貢献できるように努めて参ります。アンジェスをこれからも支えて頂きたいと多くの方々に心からお願いする次第です。Emendo社 President &CEO David Baram氏と山田社長
READ MORE広報から新年のご挨拶と山田社長にインタビューしました
みなさま、新年あけましておめでとうございます。新年最初のブログは、私たち広報チームから山田社長へのインタビューです。2019年を振り返り、2020年の意気込みをお話しいただきました。本年もアンジェスをどうぞよろしくお願いいたします。広報Q:2019年を振り返るとどんな年でしたか?山田社長A:2019年は結実の年といいますか、今までの成果が報われた年であったと思います。それに加え、物事がうまく行くときは必ず次の課題が出てくる、それを実感した年でもありました。HGFは、日本で一度2008年に申請して、2010年に取り下げたという経緯があります。そういう紆余曲折があった中で、アンジェスは上市まで非常に時間がかかったというのが日本での大半の評価だと思います。しかし、海外に行くと全く評価が違いました。(申請が)難しい日本で承認を得たということが高く評価されているという実感です。従前は世界第4位のフランスの大手サノフィーという競合相手がいて競争的にやっていたが、サノフィーは臨床試験の途中で挫折してチームが解散してしまいました。アンジェスはそれをやり遂げたという点で、海外の方々や専門家から非常に高く評価していただいています。それと、私の中で忘れられない出来事がありました。日本国内でHGFのPMS(Post Marketing Survey)をやるうえで、臨床の先生方約100名にお集まりいただきプロジェクトの説明を行った時のことです。座長を担っていただいた山王メディカルセンターの重松(宏)先生が「40年間この(血管疾患)領域で仕事をしているが、(重症下肢虚血ほど)こんなに難しい病気は無い。自分の中では病気の中でもブラックボックスだった。このブラックボックスにアンジェスが挑戦してここまでやってきた。ぜひ本承認という形で認可をもらうためにもここにお集まりいただいた先生方には是非ともご協力いただきたい。」とご挨拶されていました。血管疾患の外科的治療のエキスパートと言われる重松先生のような専門家から見ても、私共アンジェスが非常に難しい挑戦、しかも新しい領域に挑戦していることを評価していただいているのだと思い、私はとても感動しました。今でもそれを鮮明に覚えています。そういったこともあり、自画自賛ではありませんが、私共の成果を讃えてもいいことだと思います。また、他のパイプラインに関しては、腰痛症や高血圧ワクチンなど、2019年の初めは、スケジュール通りいくか懸念していましたが、2018年の課題を2019年に解決できました。2020年にはきちんと臨床結果が出せるスケジュール感を明確に出来たので、全体のパイプラインとしては非常にグッドプログレスと言えると思います。あと、忘れてはいけないのはエメンド社の件です。2018年初めから関わり方を検討していたのですが、OrbiMedというアメリカの大手ベンチャーキャピタルと武田薬品工業が関わっているという点から、実は2018年の段階では私共が関わるのは難しいと感じていました。ところが、2019年になって、エメンドの経営陣が決して今の状況に満足している訳ではないということが分かったので、これはひとつの攻め時だと判断して、3月に最初の出資をしました。そこから数か月、エメンドが抱える技術の進展を見て、かつ先方の考えているプロダクトを見るとさらに攻める価値がある、さらに相手方の武田と戦略的に棲み分けが出来ると感じ、この(ゲノム編集の)領域でトップになるためにはどうしたらいいか?ということを考えて、その結論を導き出すことが出来たのが2019年12月でした。Q:2020年はどんな年にしたいですか?A:2020年というのは非常に輝ける未来像を描くことができるような年ではないかと思っています。HGFや腰痛症、高血圧ワクチンなど我々のプロダクトの将来性、それからエメンド社、マイバイオティクス社、バソミューン社それからバーコード社やカマダ社、こういったもの含めた将来像のようなものが、かなり明確な形で描くことができる、そういう年かなと思います。特にゲノム編集において、この領域は一番手じゃないと意味がないと思っている中で、現状ではUCバークレーとハーバードブロード研究所がお互いにクリスパーキャス9のパテントで訴訟を繰り返しています。この訴訟が繰り返されることでゲノム編集の業界を混沌とさせているように見えるのですが、我々が彼らの先を行く戦略を持っているということは、この混沌としている状況が我々にとってはむしろチャンスかもしれません。業界の状況を俯瞰しながら次の世界に走れるというのは、トップを走れる可能性があると感じます。また、エメンド社に限らず、マイバイオティクス社やバソミューン社など、彼らと付き合うことによって、世界の潮流というのが見えてきます。そして、シェア10%を切った日本のヘルスケア市場だけではビジネスは成り立たないことも明確になってきましたので、HGFや他のプロダクトも、最先端の技術を持って世界に進出していきたいと思っています。世界のヘルスケアマーケット特にアメリカのマーケットを例に見て、ここ10年でどんな大きな変化があったかというと、アメリカの売り上げ上位10傑のうち8製品がケミカルズではなくバイオプロダクトでした。ここ約10年でそうなってしまった。そこで、2020年というのは、その上位ランキングに遺伝子治療薬や再生医療の領域の製品がエントリーする、最初の年になる可能性があります。さらに2030年には、バイオプロダクトの中でも遺伝子治療とか再生医療の領域の製品がランキング上位を占める可能性があると予想します。
READ MORE年末年始の営業についてのお知らせ
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。誠に勝手ながら2019年12月28日(土) から 2020年1月5日(日)まで年末年始休業日 とさせていただきます。年始は、2020年1月6日(月) より営業いたします。恐れ入りますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。本年中のご愛顧に心より御礼申し上げますと共に、2020年も変わらぬお引き立てのほど宜しくお願い申し上げます。
READ MOREVasomune社が米国国防総省の医療研究プログラム(PRMRP)で受賞
当社と、急性呼吸不全など血管の不全を原因とする疾患を対象とした医薬品の共同開発を行っているカナダのVasomune Therapeutics Inc(以下(Vasomune社)が、米国国防総省の医療研究プログラム(PRMRP)において「 Acute Lung Injury(急性肺損傷)」の分野で受賞し、260万ドル(USD)の助成金を授与されました。https://cdmrp.army.mil/prmrp/awards/19ttdaawardsPRMRP※1(Peer Review Medical Research Program)とは、1992年、米国の国民、軍隊、議会らステークホルダーの声を受けて、生物医学研究への新しいアプローチを進めていくことを目的として設立されたCDMRP※2(the Congressionally Directed Medical Research Programs)連邦議会管理医療プログラムの中のひとつです。CDMRPでは、他の機関が資金を投じることがないような高インパクト、高リスク、高利得のプロジェクトに助成金を提供しており、これまで139の異なる分野で計1170以上のプロジェクトに20億ドル以上の支援をしています。今回Vasomune社は、軍の死傷者および民間人の急性肺損傷(ALI)や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)※3治療のための医薬品「AV-001」開発が非常に高く評価され、受賞に至りました。(専門家からの評価で1(最高)~5のうち、「1.4」と高評価。)Vasomune社のCEO Douglas A. Hamiltonは、今回の受賞を受けて「今回得た助成金を今後の臨床プログラムのサポートのために役立ていきたい。」と述べています。※1:PRMRP(Peer Review Medical Research Program)とは?ピアレビュー医療研究プログラム。CDMRPのなかの研究プログラムの一つで、1999年に設立されました。軍隊のメンバーの健康ケアや福祉を向上させるという目標のもと、科学や医学の広い範囲にわたる研究を支援しています。2019年度は、49のあらゆる疾患・症状の研究開発に対して計3億5,000万ドル(USD)の助成金を付与しており、Vasomune社は「Acute Lung Injury(急性肺損傷)」の分野で受賞しました。※2:CDMRP(the Congressionally Directed Medical Research Programs)とは?連邦議会管理医療プログラム。1992年に、米国の国民、軍隊、議会らステークホルダーの声を受けて、生物医学研究への新しいアプローチを進めていくことを目的に、米国議会により設立されました。他の機関が資金を投じることがないような高インパクト、高リスク、高利得のプロジェクトに助成金を提供しています。※3:ALI(急性肺損傷)、ARDS(急性呼吸窮迫症候群)とは?重症肺炎、敗血症や外傷などの様々な疾患が原因となり重度の呼吸不全となる症状の総称です。肺に液体が溜まり、血液中の酸素レベルが異常に低下する様々な病気が原因で発生します。ARDS、ALIともに、深刻な低酸素状態を示し、動脈血液中の酸素分圧(Pao2)が低下し、その程度に応じて、ALIとARDSに分類され、ARDSの方がALIよりも重症と位置付けられています。
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