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2020.01.16

Emendo社プレスリリースに補足情報です

2020年1月15日、米国現地時間6:00に、Emendo社からプレスリリースで発表がありました。本文の和訳はNEWS一覧にある通りですが、私たち広報が注目したのは、、、これまでお伝えしてきたEmendo社が持つ素晴らしい技術の名称が「OMNI™ nuclease」であることが公表されました。技術の詳細は今後改めて発表になると思いますが、これからこの名前に注目していきたいと思います。また、今回のEmendo社の発表をきっかけに、Emendo社のホームページに、山田社長がボードメンバーとして紹介されています。https://emendobio.com/about-us/最後に、今回のプレスリリースを受けて、山田社長からのコメントは下記のとおりです。■山田社長コメントアンジェスは、これからEmendo社とともに究極の遺伝子治療であるゲノム編集の領域で世界最高の技術を携えて世界中の患者さんの救済に貢献できるように努めて参ります。アンジェスをこれからも支えて頂きたいと多くの方々に心からお願いする次第です。Emendo社 President &CEO David Baram氏と山田社長

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2020.01.02

広報から新年のご挨拶と山田社長にインタビューしました

みなさま、新年あけましておめでとうございます。新年最初のブログは、私たち広報チームから山田社長へのインタビューです。2019年を振り返り、2020年の意気込みをお話しいただきました。本年もアンジェスをどうぞよろしくお願いいたします。広報Q:2019年を振り返るとどんな年でしたか?山田社長A:2019年は結実の年といいますか、今までの成果が報われた年であったと思います。それに加え、物事がうまく行くときは必ず次の課題が出てくる、それを実感した年でもありました。HGFは、日本で一度2008年に申請して、2010年に取り下げたという経緯があります。そういう紆余曲折があった中で、アンジェスは上市まで非常に時間がかかったというのが日本での大半の評価だと思います。しかし、海外に行くと全く評価が違いました。(申請が)難しい日本で承認を得たということが高く評価されているという実感です。従前は世界第4位のフランスの大手サノフィーという競合相手がいて競争的にやっていたが、サノフィーは臨床試験の途中で挫折してチームが解散してしまいました。アンジェスはそれをやり遂げたという点で、海外の方々や専門家から非常に高く評価していただいています。それと、私の中で忘れられない出来事がありました。日本国内でHGFのPMS(Post Marketing Survey)をやるうえで、臨床の先生方約100名にお集まりいただきプロジェクトの説明を行った時のことです。座長を担っていただいた山王メディカルセンターの重松(宏)先生が「40年間この(血管疾患)領域で仕事をしているが、(重症下肢虚血ほど)こんなに難しい病気は無い。自分の中では病気の中でもブラックボックスだった。このブラックボックスにアンジェスが挑戦してここまでやってきた。ぜひ本承認という形で認可をもらうためにもここにお集まりいただいた先生方には是非ともご協力いただきたい。」とご挨拶されていました。血管疾患の外科的治療のエキスパートと言われる重松先生のような専門家から見ても、私共アンジェスが非常に難しい挑戦、しかも新しい領域に挑戦していることを評価していただいているのだと思い、私はとても感動しました。今でもそれを鮮明に覚えています。そういったこともあり、自画自賛ではありませんが、私共の成果を讃えてもいいことだと思います。また、他のパイプラインに関しては、腰痛症や高血圧ワクチンなど、2019年の初めは、スケジュール通りいくか懸念していましたが、2018年の課題を2019年に解決できました。2020年にはきちんと臨床結果が出せるスケジュール感を明確に出来たので、全体のパイプラインとしては非常にグッドプログレスと言えると思います。あと、忘れてはいけないのはエメンド社の件です。2018年初めから関わり方を検討していたのですが、OrbiMedというアメリカの大手ベンチャーキャピタルと武田薬品工業が関わっているという点から、実は2018年の段階では私共が関わるのは難しいと感じていました。ところが、2019年になって、エメンドの経営陣が決して今の状況に満足している訳ではないということが分かったので、これはひとつの攻め時だと判断して、3月に最初の出資をしました。そこから数か月、エメンドが抱える技術の進展を見て、かつ先方の考えているプロダクトを見るとさらに攻める価値がある、さらに相手方の武田と戦略的に棲み分けが出来ると感じ、この(ゲノム編集の)領域でトップになるためにはどうしたらいいか?ということを考えて、その結論を導き出すことが出来たのが2019年12月でした。Q:2020年はどんな年にしたいですか?A:2020年というのは非常に輝ける未来像を描くことができるような年ではないかと思っています。HGFや腰痛症、高血圧ワクチンなど我々のプロダクトの将来性、それからエメンド社、マイバイオティクス社、バソミューン社それからバーコード社やカマダ社、こういったもの含めた将来像のようなものが、かなり明確な形で描くことができる、そういう年かなと思います。特にゲノム編集において、この領域は一番手じゃないと意味がないと思っている中で、現状ではUCバークレーとハーバードブロード研究所がお互いにクリスパーキャス9のパテントで訴訟を繰り返しています。この訴訟が繰り返されることでゲノム編集の業界を混沌とさせているように見えるのですが、我々が彼らの先を行く戦略を持っているということは、この混沌としている状況が我々にとってはむしろチャンスかもしれません。業界の状況を俯瞰しながら次の世界に走れるというのは、トップを走れる可能性があると感じます。また、エメンド社に限らず、マイバイオティクス社やバソミューン社など、彼らと付き合うことによって、世界の潮流というのが見えてきます。そして、シェア10%を切った日本のヘルスケア市場だけではビジネスは成り立たないことも明確になってきましたので、HGFや他のプロダクトも、最先端の技術を持って世界に進出していきたいと思っています。世界のヘルスケアマーケット特にアメリカのマーケットを例に見て、ここ10年でどんな大きな変化があったかというと、アメリカの売り上げ上位10傑のうち8製品がケミカルズではなくバイオプロダクトでした。ここ約10年でそうなってしまった。そこで、2020年というのは、その上位ランキングに遺伝子治療薬や再生医療の領域の製品がエントリーする、最初の年になる可能性があります。さらに2030年には、バイオプロダクトの中でも遺伝子治療とか再生医療の領域の製品がランキング上位を占める可能性があると予想します。

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2019.12.27

年末年始の営業についてのお知らせ

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。誠に勝手ながら2019年12月28日(土) から 2020年1月5日(日)まで年末年始休業日 とさせていただきます。年始は、2020年1月6日(月) より営業いたします。恐れ入りますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。本年中のご愛顧に心より御礼申し上げますと共に、2020年も変わらぬお引き立てのほど宜しくお願い申し上げます。

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2019.12.27

Vasomune社が米国国防総省の医療研究プログラム(PRMRP)で受賞

当社と、急性呼吸不全など血管の不全を原因とする疾患を対象とした医薬品の共同開発を行っているカナダのVasomune Therapeutics Inc(以下(Vasomune社)が、米国国防総省の医療研究プログラム(PRMRP)において「 Acute Lung Injury(急性肺損傷)」の分野で受賞し、260万ドル(USD)の助成金を授与されました。https://cdmrp.army.mil/prmrp/awards/19ttdaawardsPRMRP※1(Peer Review Medical Research Program)とは、1992年、米国の国民、軍隊、議会らステークホルダーの声を受けて、生物医学研究への新しいアプローチを進めていくことを目的として設立されたCDMRP※2(the Congressionally Directed Medical Research Programs)連邦議会管理医療プログラムの中のひとつです。CDMRPでは、他の機関が資金を投じることがないような高インパクト、高リスク、高利得のプロジェクトに助成金を提供しており、これまで139の異なる分野で計1170以上のプロジェクトに20億ドル以上の支援をしています。今回Vasomune社は、軍の死傷者および民間人の急性肺損傷(ALI)や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)※3治療のための医薬品「AV-001」開発が非常に高く評価され、受賞に至りました。(専門家からの評価で1(最高)~5のうち、「1.4」と高評価。)Vasomune社のCEO Douglas A. Hamiltonは、今回の受賞を受けて「今回得た助成金を今後の臨床プログラムのサポートのために役立ていきたい。」と述べています。※1:PRMRP(Peer Review Medical Research Program)とは?ピアレビュー医療研究プログラム。CDMRPのなかの研究プログラムの一つで、1999年に設立されました。軍隊のメンバーの健康ケアや福祉を向上させるという目標のもと、科学や医学の広い範囲にわたる研究を支援しています。2019年度は、49のあらゆる疾患・症状の研究開発に対して計3億5,000万ドル(USD)の助成金を付与しており、Vasomune社は「Acute Lung Injury(急性肺損傷)」の分野で受賞しました。※2:CDMRP(the Congressionally Directed Medical Research Programs)とは?連邦議会管理医療プログラム。1992年に、米国の国民、軍隊、議会らステークホルダーの声を受けて、生物医学研究への新しいアプローチを進めていくことを目的に、米国議会により設立されました。他の機関が資金を投じることがないような高インパクト、高リスク、高利得のプロジェクトに助成金を提供しています。※3:ALI(急性肺損傷)、ARDS(急性呼吸窮迫症候群)とは?重症肺炎、敗血症や外傷などの様々な疾患が原因となり重度の呼吸不全となる症状の総称です。肺に液体が溜まり、血液中の酸素レベルが異常に低下する様々な病気が原因で発生します。ARDS、ALIともに、深刻な低酸素状態を示し、動脈血液中の酸素分圧(Pao2)が低下し、その程度に応じて、ALIとARDSに分類され、ARDSの方がALIよりも重症と位置付けられています。

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2019.12.25

12月15日(日)会社説明会レポート【後編(3)】~Emendo社の筆頭株主になる意義~

2019年12月15日(日)、アンジェス株式会社の会社説明会を行い、約400名の株主さまにご来場いただきました。本ブログでは、会社説明会レポート【後編(3)】と題して、会社説明会の質疑応答をレポート形式で紹介します。[株主様からの質問]会社創業時からの株主です。御社の広報に関するご質問があります。御社の広報に関しては改善していくという話がございましたが、直近の話で申し上げます。エメンド社への出資を先日発表され、マーケットが大変混乱し、全く評価をしないばかりか、株価が実質下がったというのが実態で、週明け以降どうなるかということを皆さん大変心配していることと思います。先般、大変批判を浴びて、株価が影響を受けた第三者割当増資、100億円超の資金調達、その約半分の50億円以上の出資をいきなりされたということに関して、何の情報もなく、大変皆さん戸惑った、それが株価に反映したんだと思います。ところがエメンド社について、私なりに(エメンド社の)会社のホームページを見ましたら、なんと、数年前に設立した時に武田製薬系のファンド会社が大株主だということがわかりました。そこで、これはとんでもない会社なのかなと、先ほど社長からもお話があって、世界の最先端を走るゲノム編集の会社だということがわかりました。この会社は非上場です。そうすると一般的に非上場の会社は株式の譲渡制限がかかっているので、一般的に株式の売買ができません。したがって、御社が出資をする中でかなりいろいろな戦略なり、ご苦労されたのではないかと思います。大変失礼ながら御社のように世界的に見て(高く)評価をされていない会社が、新たに出資をするということは大変なことだと思うので、相当の根回しがあったかと思います。ところが、今回会社の社運をかけてこの事業に取り組もうとしている、その中で50億の出資これは分かるのですが、今日の資料をみて愕然としました。2015年設立、去年現在の資本金及び資本準備金が8億しかない。8億しかない会社に対して、来年の6月までに御社が50億を出資することによって御社が30%の株主になる。ということは、その時点での資本金は単純に計算して、1,500億を想定されているということになるかと思いますが、去年の12月現在での8億円の資本金及び準備金が、どうして来年の6月に1,500億円までになるのか、御社のほかに出資をするところがあるのか?またはこの株式が第三者割当増資なのか、または既存の株主からの引き受けなのか全くわかりません。そういった情報を丁寧に出していただければ相当評価があったかと思うんですけど、非常にそういう意味で残念ながら不信感を感じました。また、更に言うと現在の武田製薬系のファンド会社が、そのあとどういう展開になっていくのか、ファンドですから、株式を売却することが目的なのか?または武田製薬がそれを引き継いでいくのか?要するに来年6月以降の株主構成はどうなってくるのか。そこでそういう大手の製薬会社とか、武田製薬さんが、投資先に残るのであれば、御社がそこに出資者として加わることは大変な評価になると思うのですが、その辺のところをIRとか絡めてうまく情報開示していただきたいという風に思います。[山田社長からの回答]ご質問ありがとうございます。私の方から今のご質問にお答えしたいと思います。大変私共の経営のことを本当にご心配いただきながら、しっかりと勉強していただいてのご発言かと思います。ありがとうございます。おそらく若干誤解されているかと思いますが、1,500億円ではございません。1桁違います。私共は、この出資をすることによって約32%、30%以上の大株主になるわけでございますが、これ以上は秘密保持に関することでございます。もちろん株主様にお伝えしたいのはやまやまでございますが、これは先方の経営にも関わることですので、できるだけ先方に迷惑が掛からないような形でお伝えしたいと思います。実は、私共は武田薬品工業株式会社さんを上回って大株主になります。そして、更に経営者David Baram氏含めた顧問の株主さんがおられますが、エメンド社のプロジェクトはこの株主さんと一緒に、言ってみれば共同経営をするという形を考えたいと思っております。1,500億円という数字は、株主さまの誤解でございますので、その懸念はぜひ払拭していただきたいと思いますし、これからは広報という手段を使いまして、できるだけ誤解がないように、もっと安心感を持っていただけるように努めてまいりますので、今日に限らず是非いろんな形でご指摘いただければと思います。先ほど一部申し上げましたが改めて申しますと、従前のゲノム編集はもう正直言いまして、このエメンド社の技術には勝てません。私はそう思っています。遺伝子の中の一塩基違っただけでも副作用の問題を払拭できないということになれば、当局は認めるはずがありません。そういったことを踏まえ私共は厳密に精査した上での結果、成果でございます。ではなぜ、エメンド社のようなところが今までシーリングされてきたかといいますと、これは彼らの戦略でございます。先日ハーバード大学から新しい治験と称してNature誌に記載された論文がございますが、もうその中身はすでにエメンド社が発見し、これならいけるということで、パテントにも収載するという形の方針で進めてきたということがございます。この辺は非常に情報戦になるということは当然のことなんですが、森下先生を横に置いて恐縮ですが、やはり大学の先生というのはどうしても(新しい技術の発見を)発表しなければならないというところがございます。しかし、我々のようなベンチャーは、むしろ発表しないでパテントでカバーするということを考えます。一部の方からはホームページを見てもわからないというご指摘もございましたが、実はホームページにないことがこの会社の宝でございます。そういった情報戦の中でやっています。しかも私共は1年以上かけて、この会社について調べて、その上での出資でございますので、ぜひご理解いただきたいのと、株主さまの質問に対して応えるには、あとは実績を出していくことだと思っておりますので、ぜひそのチャンスをいただきたいと思います。十分な答えになっていないかもしれませんが、是非この出資につきましてもご理解いただきながらご支援いただきたいと思います。ご質問いただきありがとうございました。[この後・・・]会の終了後、改めて山田社長と質問者である株主様で立ち話をされた際に、1500億円という数字が誤解であったことおよびエメンド社の可能性に関してご理解いただけました。発表会のレポートは以上となります。4回に分けてとなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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