3月27日(金)会社説明会質疑応答レポート(1)
2020年3月27日(金)、アンジェス株式会社の会社説明会を行いました。
本ブログでは、会社説明会質疑応答レポート(1)と題して、会社説明会の質疑応答をレポート形式で紹介します。
[株主様からの質問]
G7でワクチンの開発支援が発表されているが、国際研究機関との関係について、競合になるのか、連携するのかどうかをお伺いしたい。また、国際研究機関に先に開発されると、アンジェスの研究自体が無駄なのかもしれないと言われていることについて、この二点に関しては回答をお願いしたい。
[森下先生からの回答]
おそらくこれは、各国間で協調してやろう、という話になると思います。
現在は、各国が自分たちでワクチンを作らないとどうしようもない状況になっているため、日本人のためには、日本で作らないといけないだろうと思っていますし、それが無駄になるということはないと思っています。どういうSタンパクで変異が起きているのか、どういう抗体を入れるための補助剤がいいのか、そういったデータは共有ができるため、今作っているものを第一世代とすると、第二、第三世代でもっと早くできるようになる、そういうところに繋がってくると考えています。
また、むしろ日本から、東南アジアなど、まだワクチンができないような国に支援をすること、あるいは技術を伝えて、現地で作ってもらうなど、アジア圏に協力ができるのではないか、と無駄になることはなくむしろ逆に役に立てると考えています。
インドも今非常にきびしい状況になってきているため、そういう意味では、自国ではワクチンが作れないという国もあります。そこに対して、誰かが救出しなければならない。アメリカも自分たちのことで手一杯であることを考えると、日本で今我々は自国でワクチン開発に着手できているので、おそらく、技術を伝えて現地で作ってもらうという形での国際協力はあると思っています。