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2024.04.04

EmendoBio社とAnnoca社のライセンス契約についての補足説明

当社は先日、当社子会社のEmendoBio社は、独自の OMNI-A4 ヌクレアーゼの非独占的使用権をスウェーデンのAnocca社に供与するライセンス契約の締結を発表いたしました。
https://www.anges.co.jp/pdf_news/public/mPfblmjDBFm3a5ynfqt75bunRJoKqZLx.pdf


ライセンス契約締結先のAnnoca社について、質疑応答形式で補足説明いたします。


Q)Anocca社はどんな会社ですか

A)T細胞受容体改変T細胞(TCR-T)療法の基盤技術を保有するスウェーデンのリーディングカンパニーです。2023年6月号の日経バイオテクでも紹介されているように、2023年5月31日、新株発行により4億スウェーデンクローナ(SEK)(約52億円)を調達し、創薬プラットフォーム技術の実用化に向け、第1号開発品の臨床入りを目指しています。


Q)T細胞受容体改変T細胞(TCR-T)療法とはどんな療法ですか

A) T細胞受容体発現T細胞(TCR-T)療法は、患者さん由来のT細胞を採取して、その患者さんのがんを攻撃するように遺伝子改変したものを患者さんに投与するものです。同様のT細胞療法でCAR-T細胞療法がありますが、CAR-T細胞療法は血液がんの治療に使用されます。TCR-T細胞療法は今までにCAR-T細胞療法では適用できなかった多くのがん患者さんが罹患している固形がんを治療できることが強みです。


Q)固形がんとは、どんながんですか

A) 固形がんとは、臓器や組織などで腫瘍ができるがんの総称です。胃がん・肺がん・膵がん・大腸がんなどが固形がんに含まれます。 CAR-T細胞療法が有効な血液がんとは、血液細胞ががん化しておこる病気です。白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などです。


Q)Anocca社の企業価値はどういうものでしょうか

A)従来の手術療法、薬物療法、放射線療法では救済できなかった固形がんに対して、T細胞受容体改変T細胞(TCR-T)療法を世界に先駆けてゲノム編集の技術を用いて、将来的にはT細胞受容体改変T細胞(TCR-T)療法の世界スタンダードを目指しています。今回、EmendoBio社のOMNIヌクレアーゼを使ってオフターゲット効果を解消した安全性の高い治療法を開発することとなり、2024年の臨床開始に向け開発を進めています。T細胞治療の2030年の世界市場は90億米ドル(1兆3千億円相当)という米国調査報告があり、Anocca社はその一角を担う可能性があります。


Q)Anocca社との契約はアンジェスにとってどのような意味があるのでしょうか

A)Anocca社は、当社子会社であるEmendoBio社のOMNIヌクレアーゼが、ノーベル賞を受賞したCRISPR/Cas9と比較して、性能が優れていると判断しており、彼らのパイプラインにOMNIヌクレアーゼを継続的に採用することを決めました。OMNIヌクレアーゼの性能の良さが第三者によって客観的に評価されたことから、今後、EmendoBio社のOMNIヌクレアーゼが広く世界中で使用されるようになる可能性が出てきましたので、積極的にライセンス活動を進めて参ります。


こちらのライセンス契約に関する資料も併せてご覧ください。

https://www.anges.co.jp/pdf_ir/public/100698.pdf

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